おりた耳鼻咽喉科医院

〒663-8004
兵庫県西宮市下大市東町25-5

電話番号:0798-54-3391

アレルギー性鼻炎のレーザー治療 アレルギー性鼻炎のレーザー治療

レーザー治療について

鼻炎のレーザー手術は、鼻腔内の下甲介粘膜を炭酸ガスレーザーで焼灼する治療です。正式には「下甲介粘膜レーザー焼灼術」という手術で、保険適応の治療になります。

鼻の粘膜をレーザーの熱で変性させることで鼻炎が起きる範囲を減らし、その粘膜が再生したとき瘢痕化しアレルギー反応を起こしにくい状態に変化します。

アレルギー性鼻炎のレーザー治療

効果

内服薬では改善しにくい鼻閉(鼻づまり)によく効く治療といわれています。 90%くらいの方に鼻症状の改善が期待できますが、効果には個人差があります。

効果の持続は1~3年ですが、もともとのアレルギー体質にも影響を受けます。 効果がうすれた時には、くり返し行うことにより満足する結果が得られます。

このような方にオススメ

  • 鼻炎で鼻づまり症状が強い(市販の点鼻薬に依存している)
  • 薬による治療で効果が得られない
  • 薬の副作用が出やすい
  • 常に薬を飲んでいないと快適な日常生活を送れない

レーザー治療施術の流れ

事前診察

問診
診察にてアレルギー性鼻炎の治療歴をお聞きします。
例えば、過去にレーザー治療したことがあるか?
どのような内服薬や点鼻薬を使用したか? など
鼻腔内の観察
鼻中隔弯曲が強かったり、副鼻腔炎など合併し鼻ポリープなどがあると効果が出ないことがあります。
その有無を鼻咽腔ファイバースコープまたは単純レントゲンにて確認します。
予約
スタッフと相談しながらご予約をお取りいただきます。
手術日は基本的に、火曜日・水曜日・木曜日・金曜日で完全予約です。

レーザー当日

麻酔
まず麻酔液を浸したガーゼを鼻の中に約20分(10分間を2回)入れて待合室でお待ちいただきます。
1回目のガーゼ挿入は狭い鼻腔に押し込むため多少痛みを感じる方もおられます。
レーザー
診察室のリクライニングチェアで、炭酸ガスレーザーにて下甲介粘膜を焼灼します。
施行時間は両方の鼻で合計10分程度です。

レーザー後の診察

施術後1~2週間以内に再度受診して頂き、粘膜の状態を確認いたします。

痂皮(粘膜焼灼によって変性した物質、焦げた鼻くそのようなもの)が付着していることが多いので、これを取り除きます。

レーザー治療 Q&A

どのような方が治療を受けていますか?
当院ではくしゃみ・鼻水型の鼻炎の方よりも、鼻閉型の鼻炎の方にすすめています。
効果はすぐに現われますか?
術後2週間くらいは鼻の中が腫れるため鼻づまりが生じることがあります。
その後、鼻炎の症状が軽快していきます。
何歳くらいからできますか?
当院では10歳以上の方が可能です。
持病があり治療中の方は場合によりできないこともあります。医師にご相談下さい。
初診日に治療は受けられますか?
問診、診察、検査などをした上で手術適応を決めますので、治療は2回目以降のご来院日になります。
妊娠中や授乳中でも大丈夫でしょうか?
妊娠中の治療は処置を受けることによるストレス・精神的な緊張感などによる影響も否定できませんので、当院では行っていません。授乳中の方は行っています。
術中・術後の痛みについては?
術前:麻酔処置で、鼻の中にガーゼを挿入することで痛みの神経をマヒさせます。
この際、比較的狭い鼻腔にガーゼを押し込むため痛みを感じることがあります。
術中:痛みがある場合は、痛みの強さに応じてレーザーの出力を調整いたします。
術後:個人差はありますが、鼻の中の痛みや出血をともなうこともあります。
治療後の日常生活については?
手術当日は飲酒、激しい運動や水泳は控えてください。
入浴は短めにしてください。ただし、鼻血がある方はシャワー程度にしてください。
術後の通院は?
術後1週間後に再度受診してください。
痂皮(粘膜焼灼によって変性した物質、焦げた鼻くそのようなもの)が付着していることが多いので処置します。
健康保険は使えますか? 費用はどのくらいですか?
当院では、保険扱いで行っています。
3割負担の方の場合、1回(原則として両側の鼻に施行)につき手術料のみのお値段は8730円です。(令和3年3月時点)  
生命保険の手術給付金の対象となりますか?
鼻のレーザー治療の正式名称は、「下甲介粘膜レーザー焼灼術」です。
生命保険の契約内容により異なりますので、ご加入の保険会社にお問い合わせください。